最近老眼がひどく、細かい作業がやり辛くて仕方がありません。
積層セラミックコンデンサに書いてある数字とか昔は難なく読めたのですが、今は無理。
1005サイズのチップ部品のはんだ付けも勘ではんだ付けした後ルーペで確認したりして時間がかかり
ます。
腕時計の電池交換とか、電池に書かれている型番(SR512SWとか)はルーペ越しじゃないと無理で、
実体顕微鏡がほしいなー、確か安いやつがあったなーとamazonを物色。
実体顕微鏡、5000円ぐらいから10万円越えまで色々ありましたが、安いヤツはオモチャすぎるし、
かといって高いヤツは手が出ないし。純粋な光学式なので、安価で軽いものは作りもそれなりだと
思われ、期待できません。最低でも1万円ぐらいが実用に耐える限界っぽいし、はんだ付けとか考え
たら3.5万円ぐらいのヤツ(工具メーカーが出している比較的しっかりしたもの)がよさそう。
候補が迷子にならないように、とりあえずカートに入れて、さらに物色。
おや?デジタル顕微鏡なるものがあるぞ?・・・なんか同じ(に見える)ものをメーカー名を変えて
売ってるのかな?それとも販売会社の名前なのかな?・・・。
これだったら8000円弱で買えるなー、レビューは・・・この製品がよさそうだな、レビューを見ると
SMDのはんだ付けにも使っている人も何人かいるし・・・。
なんか怪しいけど、試しに買ってみてダメだったら間違いなく使えるヤツを買おうと考え、3.5万円
のは削除して8000円弱のデジタル顕微鏡を購入しました。
先日到着したので、さっそく組み立てて確認してみます。
実体顕微鏡代わりなので、倍率は10~40倍ぐらいあればよくて、どちらかというと対物レンズと
対象物の距離がどのくらいとれるかのほうが大事です。はんだごての先とかピンセットとかを使う
ので、距離がないと対物レンズ付近を焦がしてしまったり作業ができなくなったりします。
本体の4.3インチディスプレイ表示上では×2と×4と拡大(デジタルズーム)ができます。真上から照らす
LED照明もついていて、光量を0から100%まで連続可変できます。
確認した結果、70mmほど離した状態で10・20倍・40倍と、程よい感じでした。
ピントが合う最小距離は(取扱説明書には15mmと書いてあるのに)21mmで、倍率は40・80倍・160倍、
スタンドを目いっぱい上にあげた時の距離は123mmとなり、倍率は5.7倍・11.4倍・22.8倍ほど。
無限遠でもピントを合わせられます。デジタルズームで4倍にすると画像がザラツキますが、作業を
するだけだったら特に問題なし。
対物レンズとの距離を稼げるのが気に入りました。うんうん、これだったら問題なく作業できそう。
でも、距離が取れるとはいえ外装がすべて樹脂で出来ているので、うっかりはんだごてを当ててし
まって焦がすのは容易に想像できます。特に対物レンズまわりが対象物に一番近いので、その部分
だけでも何かで保護しておいたほうが良さそうです。
手近に0.3mm厚の銅板があったので細長く切り出して、対物レンズのところの半透明の樹脂カバーに
巻き付けてみました。適度な弾性があるのでずり落ちることもなく、いちばん焦がしそうなところを
はんだごてから保護できそうです。
はんだ付けするときに出るはんだヒュームでレンズが曇りそうだったので、その対策として対物レンズ
(本体下端の半透明の樹脂カバー)の部分に、100円ショップで買ってきた液晶保護フィルムを円形に切り
取ったものを貼り付けました。多分これで大丈夫。
microSDカードに動画や静止画で記録もできますし、実体顕微鏡より視野が狭いけど価格を考えたら
申し分ありません。なにより覗き込む必要がないのが便利。
これを使っても不満が出てきたらお高いヤツに買い替えますが、オモチャみたいな実体顕微鏡よりは
これのほうがマシかもしれません。
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