8月6日から9日まで、子どもを連れて実家に帰省していました。
Yocaとあんずはお留守番です。
移動は、行きも帰りも高速道を使って5時間ほどでした。行きはお盆前の平日の早朝、
帰りは渋滞する下りとは逆方向なので全く渋滞しておらず、きわめて快適な移動でし
た。
今回は、ただ単に帰省するだけではなく、車のボディコーティングをするという目的が
あります。
いつも帰省した際に給油・手洗い泡洗車(虫取りクリーニングを含む)をしてもらうガソリ
ンスタンドなのですが、前回帰省して洗車してもらった時のこと。
「ダイヤモンドキーパーをかけているんですか?水弾きがだいぶ落ちていますね。何年
前にコーティングしたんですか?」と聞かれ、「年1回(住んでいる近所の店で)メンテ
ナンスして貰っていますが、もうすぐ5年かなー?」と答えたところ、「じゃあ、再施工
ですね。今キャンペーンをやっていまして、今なら30%OFFでやらせて頂きます」と見積
もりを書いてくれました。
「でも、次に来る時は8月ですよ」に対し、「この見積もりを見せて頂いたらこの値段で
やらせて頂きますので」と言われたのを思い出し、帰省する前に電話で確認して予約。
コーティングはダイヤモンドキーパーというやつ。近所のスタンドで施工・メンテナン
スをやって貰っているのですが、下地処理が雑で、軽研磨や軽いコンパウンド掛けで
明らかに消えるであろうごく浅い洗車傷などが全然消えておらず、それどころか全体
的に800番のペーパーで軽く擦ったような浅い擦り傷まで付けられてしまいました。
この800番のペーパーで広い面積を擦ったような浅い擦り傷、太陽光がボディに当たる
と、本来は直射日光を反射しないような角度で「細かい線傷」が面で太陽光を反射し
「ギラッ」と見えます。くすんでいるわけでも色ボケしているわけでもないし、普通の
反射光ではわからないので普通に見てもわからないし、なかなか適当な表現が出来ない
のですが、直射日光が反射しない角度でこの傷が直射日光を反射して「ギラッ」と見え
ると非常に目立ちます。すごく不快です。
他人が見たら、「この車の持ち主、洗車の時に砂埃で汚れた硬い雑巾を使って無神経に
ゴシゴシしているんだな」と100%思われるような傷です。非常に嫌です。
ボディの状態に対しては神経質なので、洗車傷を含むほぼすべての傷は把握しています
し、洗車などで他人が車を触る時、駐車場(特にコンビニとかファミレスとか)に止めて
降りた時と乗り込む時は、必ず傷のチェックをしています。なので、どこでどんな傷が
付いたか(付けられたか)は必ず覚えていますし、走行中でも飛び石などがボディに当たる
音でどこら辺に傷がついたか大体わかるのでその傷を必ずチェックします。
路肩の草で擦ってしまった時も必ずチェックします。路肩からはみ出して生えている草
に擦らないように常時気にしながら運転しますので(主に速度取り締まりの光電管を見つ
けるためですが(笑))、これも無意識に擦ってしまう事はありません。
細い路地で対向車とすれ違う時に対向車が左に寄らず、対向車との接触を避けるために
余計に左に寄らざるを得ない時に路肩に生えている草に擦ってしまう事がありますが、
その時も必ずチェックしています。
なので、「あれー?どこでこんな傷がついたんだろ?」と言う事はまずありません。
前回の施工直後、車を持ち帰ってすぐに気づいたのでこの件を施工した店に指摘し、車
を再度持ち込んで見て貰ったのですが「電話で聞いた時は軽研磨時のバフ目が残ってい
るのかと思った」と言われて最初はこちらが言っている傷を理解されず、実際に見て確
認できても「軽研磨で、元から付いていた下地の傷が出てきた」とか訳のわからない事
(軽研磨で浅い洗車傷が目立たなくなる+コーティングで艶が出るので、消せない深い傷が
逆に目立つというロジックならわかりますが、なんで研磨して下地の傷(意味不明)が出て
くるの?)や、「アイタック技研の人にも見てもらったんですが、施工時につく傷じゃな
いと言われた」(アイタック技研の人が施工中ずーっと見てたのかい!)とか、色々と言い
訳された挙句、最終的には「このくらいの傷はどんな車にも付いていますよ」と開き直
られ、すごく嫌な思いをしました。研磨を含むボディコーティングで傷が減る(目立たな
くなる)ことはあっても、目立つ擦り傷があからさまに増えると言うのは何か間違ってい
ると思いますし、アイタック技研も”絶対に塗装を傷めない”とか偉そうに宣伝しています
が、現実はこんなもんです。いくらコーティング剤そのものは塗装を傷めなくても、施
工者次第で傷は簡単に付きますし、施工者に資格を与えてプロのコーティングとか言っ
ていますが、ガソリンスタンドに展開している時点で「コーティングだけで利益を得て
いるという意味でのプロ」ではないですし、施工者だって間違いは犯します。
素直に申告したり認めたりしてこそ、本当のプロです。軽い傷なら許しますし、修理代
を請求するようなこともしませんし、間違っても以前から付いていた傷で言いがかりを
つけるようなヤクザな事もしません。
明らかに施工時に付けてしまった傷を、適当に言いくるめて誤魔化そうとしているよう
ではプロとは呼べません。
今回はそんなことはないと信じ、自称「神経質な方なんで」と言う施工担当者にお願い
しました。次の日の夕刻、「施工が完了しました」と連絡を受け、引き取り前の施工
確認となったわけですが、すぐに問題発覚。右のリアドアに誰が見てもハッキリとわか
る打痕(ドアパンチされたような感じの傷)が付いていました。
さすがに運転席側のリアドアの前部分(フロントドア端近く)なので乗り降りの際に必ず目
が行くところ、どう考えても施工前に付いていたら気づきます。施工前には無かった傷
だと100%断言できます。
しかし、それをいくら指摘しても「こんな傷は我々は付けていない」の一点張り。
「じゃ、この店に来たお客さんがドアパンチしたんですかね?。施工中、どこに停めて
いました?」と聞くと「作業ブースと、ここ(屋根がある拭き上げ・引き渡し所。車1
台分しかないので隣に止めてドアパンチは無理)にしか停めていませんし、周りにこの
ような傷がつくものは一切ありません」との事。
要は、「施工前から付いてたんじゃね?」と言う返答です。
「こんなに遠目からでもハッキリとわかる凹み、しかも運転席側のリアドアだし、施工
前に付いていたら絶対に気が付いている。施工前には100%無かったと断言できる傷だ
し、施工前に一緒に傷がないかの確認もしましたよね?それに、施工前から付いていた
傷に対して言いがかりをつけて金を取るような(割引させるような)ヤクザな真似は絶対に
しないし。」
と主張しても、のらりくらりと返答するだけで認めようとしません。
まぁ、そうですよね、認めたら板金塗装で5万円コース、弁償したら利益どころか薬剤と
施工にかかった人件費が丸々赤字になりますし、信用まで落ちてお客さんも減りますし。
絶対に認めたくない気持ちも分かりますが、後々のことを考えると正直に申告するのが
一番だと思いますがね。
本当に気づかないうちに傷を付けてしまって、自覚がないので認めないと言う事ならば、
逆の意味でこの店ではコーティングをしたくありません。
ボディコーティングは繊細な作業です。素人が洗車ついでにサクサクっと出来るような
レベルのコーティングではありませんし、それなりの価格です。工程数も多く、手間も
時間もかかります。
そんなコーティングを行う施工者が、あんなに目立つ打痕(凹み傷)を付けて気づかない
訳がありません。派手にぶつけないとあんな傷は出来ないし、その時に「ガツッ」って
大きな音もしたはず。ハンドツールをぶつけたなら、確実にぶつけた感触が手に伝わる
はず。なので、どう考えても気づかないはずがないのに「気づかなかった」のなら、
コーティング作業自体が怪しく、まともな施工は期待出来ません。
いやいや、この店もこんな感じかい。アイタック技研さん、いったいどんな指導してる
の?というか、なんでこんなに揃いも揃って不誠実なヤツがコーティング施工者なの?
技術云々以前の問題だと思いますが。
「じゃ、もういいです。」と言って代金を支払い、帰ってきました。
すぐに以前お世話になったデントリペア屋さんに電話して、帰省から戻る日の午後に
予約を入れました。こんな結構な勢いでドアパンチされたような傷、妥協して直さない
と言うレベルじゃありません。幸い塗装は傷んでいませんし、デントリペアが出来そう
な場所だったのが唯一の救いです。
このデントリペア屋さん、以前お願いした時に完璧な仕事をして頂いたので、今回も
お願いすることにしました。以前の作業時は真夏で例年になく猛暑。しかも作業場所は
陽を遮る屋根などが一切ない駐車場。本当に申し訳なくなるような過酷な環境で作業を
させてしまっているので、2リットルのスポーツドリンク・氷・大ぶりなグラスを持って
差し入れたぐらいです。
すこし見ていましたが、感心するほど丁寧に作業していて、仕上がりも完璧。どこに凹
みがあったのか、頼んだ本人ですらわからなくなるほど。
どの角度から見ても、あらゆる角度から光を反射させて見ても、風景が映り込む反射光
を角度を変えて見ても、悪意を持って厳しく見ても、凹みの跡・歪みが一切認められま
せん。まさしくプロの仕事です。それでいて料金は凹みの大きさに見合ったデントリペ
アの相場価格そのもの。お願いするならこの店(人)と心底思える仕事ぶりでした。
で、話は戻りますが、施工完了で車を引き取る時は雨が降っていましたのでそれ以外の
傷には気づかなかったのですが。水弾きは素晴らしく、凹みは論外として、あからさま
な施工不良は見受けられませんでした。
次の日、雨があがってボディも乾いて来たところで改めて見てみると、助手席側ルーフに
20cm位の2本並んだ線傷を発見。これも気づかないレベルじゃないです。触ると傷を感じ、
見てもすぐにわかるレベルの太さの傷です。それに、ボンネットに微かなムラも見て取れ
ます。フロントガラスのすぐ上のルーフについている虫が激突した跡も残っており、マイ
クロファイバータオルで傷がつかない程度の強さで拭いても落ちませんでしたので、速攻
で電話で指摘し、再び車を持ち込んで修正してもらいました。
ボンネットのムラは完全に取れませんでしたが、光源の違い(曇りか晴れか・自然光か
照明か)で見えるか見えないかが変わりそうな微妙な感じまで改善したので良しとしま
した。
ルーフの線傷は極細めのコンパウンドで研磨したら消えたとのこと。
フロントガラスのすぐ上のルーフの虫の跡は、虫取り剤や極細めのコンパウンド研磨・
前処理剤(ファイナル1のこと)でも落ちず、触った感じや見た目・場所からしても虫の跡
が塗装の上に乗っているような感じだが、ここまで頑固に落ちないとなると塗装を侵食
している可能性が高いので鳥の糞かもしれない、とのこと。
落ちなかった部分を含め、それぞれ修正した部分にコーティングを再施工したかを確認
し(もう、当たり前の事をいちいち確認しなければ安心出来ないレベルまで信用度は低
下)、ボディコーティングは終了となりました。
のちに晴れたところで確認しましたがボンネットのムラは我慢できる範囲で、上記のご
とく光源の違いで見えたり見えなかったり。気になっていた変な角度でギラつく擦り傷
は消えて今のところ確認できず、光沢(艶)も綺麗に良く出ており、撥水状態もムラなく
きれいに水をはじいていたので、例のドアパンチのような凹み以外は満足できる仕上が
りとなりました。
施工前に「気になる部分」としてギラつく擦り傷について説明し、「下地処理をしっか
り行い、消える(目立たなくなる)かやってみます」という事でしたが、これが消えた(目
立たなくなった)と言う事は、少なくとも下地処理は(付けられたルーフの傷はどの時点で
付いたのかわかりませんが)ちゃんと出来ていると考えて良さそうです。
少なくとも以前施工して貰った、私が住んでいる地元の店よりは格段に綺麗に(当たり前
ですが)コーティングしてくれたので、年1回のメンテナンスや日頃の洗車は無理だとして
も、5年に一度の再施工は帰省した際にこのお店に頼んでも良いかなと感じました。
ただ、傷を付けてもその事実を認めないのは困ったものです。今回の件がありましたので、
次回からはこのような事はないと信じますが、次にお願いするときは相手がうんざりする
ほど丁寧に施工前の傷チェックをするしかないですね。
いろいろ脱線して長くなってしまったので、今回実家に帰省していろいろ行った家電の
修理の事は、また日を改めて書こうと思います。
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